最近あった出来事。
良いニュースと悪いニュース。
まずは良いニュースから。
かれこれ15年くらい好きなピアノの曲があって、ずっと楽曲データが欲しいと思っていた。
それは著作権フリーの有償CDアルバム内に収録されていた”Deep Forest”という曲で、
インターネットラジオ”STOCKVOICE”の放送の合間に流れていたことがきっかけで好きになった。
当時のストックボイスは今のようなかっちりしたテレビ番組のような作りではなくて、若干の粗削りな手作り感が残るインターネットラジオ番組であった。
当時は倉澤良一さんと岩本秀雄さんしかキャスターがいなくて、アシスタントは雨宮京子さんとか藤波ゆり子さんとかがいたっけか。懐かしい。
ともかく、そんな番組内でこの楽曲が使われていたわけですが、元々のアルバムは著作権フリーの音楽集ということもあってお値段9000円というCDアルバム1枚にしては結構な額の代物。
1曲のために9000円を払う勇気はなかなか出ず、だらだらと時は流れ30歳を超えてしまった。
そんな折、久しぶりにサイト覗いてみたら大元の販売会社のページに問い合わせフォームがあるのを発見。 ダメ元で、かくかくしかじかで、かれこれ15年くらい好きなんですが単品購入できませんか…?と聞いてみたところ、 その日のうちに返事が来て、試験的に単品でダウンロード購入できるようにしましたよ、と案内が!
いやあ、ありがたい。
本当にありがたい。
120%の感謝を込めながら、楽曲を購入させていただいたのでありました。
どうせダメだろうと思って何もしないよりも、ダメ元でも行動してみるってほんと大事だと改めて感じた出来事でした。
ここまでが良いニュース。
続いて悪いニュース。
台風15号が直撃した先週の土曜日、久しぶりに一人暮らしの母に会いに行った。
用事(長年使ってきたPCの入れ替え)を済ませ、近所の居酒屋へ。
酒乱の母は瓶ビールを頼んでは空にし、頼んでは空にし、1時間後にはへべれけ状態に。
やってしまった!と思いつつ慌てて店を出るも、千鳥足の母。
仕方なく肩を持つと、あろうことか手を繋いでくる母。
それもなんと、指を絡める恋人繋ぎで。
マジかよ…、と自分の心の声。
多分、一緒に飲んでたのを息子だということすら失念していたっぽい。
これじゃあパパ活ならぬママ活じゃないか…
そんなギャグが頭に浮かんで恥ずかしさや悲しさや怒りが入り混じった気持ちを覚える。
手を離そうかと思ったものの、ここで手を離せばガードレールに頭から突っ込みかねないので、それもできず。
結局手を繋いだまま家まで送り届けた、そんな自分を褒めてあげたい。お前はよくやった。
御年63歳の母親と32歳の息子が手を繋いで歩いている姿に、すれ違う人たちからは奇異な視線を送られまくり(当たり前だよね)、
恥ずかしさを通り越して、もはや消え入ってしまいたい地獄の時間を過ごした土曜日の昼下がり。
後に残った感情は、哀、ただそれだけであった。
恥の多い生涯を送ってきましたと書いた太宰治ですら、こんな恥はかいたことはなかったことだろうし、
こんな自分の姿を見たら、玉川上水に入る前の太宰治だって喜々として引き返してきたかもしれない。
というか母の人生、酒での失敗談が多すぎる。
・酔った勢いでスナックの看板を持ち帰り、翌日祖母が返しに行く
・道路のど真ん中に寝そべり「星がきれいだぞ~お前も寝てみろぉ」と当時小学3年生の息子に促す
・マンション廊下の壁にアメフト選手の如く勢いよく頭から突っ込んで額を血まみれにする
・飲んだ帰りにもよおして我慢できずマンションのエレベータ内で〇〇する
ぱっと思いつく限りこんなのがスラスラと出てくる。
きっと、他にも相当やらかしてるに違いない。
このままだといつか、李白のような死(酔って湖に浮かんだ月を取ろうとして死んでしまった)を迎えるのではないかと心配でならない。
「あなたのお母様が井之頭公園の池で発見されました」と武蔵野警察署から連絡あるのだけは勘弁してほしい(ほんとにありそうで怖い)。
酒は飲んでも飲まれるな。
以上、悪いニュースでありました。