Someday in the Memories

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32歳、大人の階段を上る

12月の自分の誕生日に熟成肉を食べた話。 12月9日、翌10日は自分の誕生日だ。 大人になってから自分の誕生日に何か特別なことをやるなんてことはほとんどしていなくて、ここ数年はもっぱら”普通に過ごす”ようにしてきた。 そんな数年に渡る抑圧がついに解放される瞬間がやってきたのか、気付けば仕事を終えた後、東京は文京区の茗荷谷で降りていた。 目指すは熟成肉の店中勢以である。 なんで熟成肉のスイッチが入ったのかは自分でもよくわからない。多分たまに目にする熟成肉のニュースとか(格之進の”うにく”とか)に無意識に影響されていたのかもしれない。 まあ、理由なんてどうでもいい。今はただ、うまい肉が食べたい、それだけだ。 うん、肉、いいじゃないか。 誕生日に、肉、いいじゃないか(孤独のグルメ風に)。 ということでお店に到着、入店。薄暗い店内の中央にはショーケースの中に熟成肉が堂々と鎮座している。 まるで田中貴金属の店内かってくらいの神々しさである。 ショーケースに入った肉なんて、こちとらニュークイックでしか見たことないぞ……。 その落差に驚く。なんだこれは。 アマゾンの原住民族が初めて電車や飛行機を見た時のようなものに違いない。 未知との遭遇である。 頭の中では「牛肉の宝石箱や~!」と彦摩呂が実況中継している。煩い。 神々しく輝く牛肉たち けれどもまずは、無事に入店できて良かった。靴はリーガルのストレートチップを履いてきた甲斐があった。 普段履きしているワークマンの1500円のスニーカーなんて履いてった日には、もしかしたら入店すらできなかったかもしれない。 (でも子育てしてると公園のどろんこ遊びで革靴なんて履けないし必然的にコスパ重視になってしまうのはしょうがない) 店員のお兄さんが気さくに話しかけてくれたので、素直に初めて来店したことを伝えると、 それぞれの部位の特徴を一通り教えてくれた。ありがたい。 ワタシ、オニクシロウト、ヨクワカリマセーン。 ということで暫しの勘案の末、ランプとカメノコをチョイス。 オーダー後、目の前で切られていく肉。やっぱいいですぅー!なんて引き返すことはもうできない。 そしてお支払い、提示された金額は…なんと17000円。 マジか。提示された金額に一瞬たじろぐ自分。 牛肉だけで1万円オーバーなんて、かつてない買い物である。 旨い肉が食べたいと意気込んで、こんな高級店に迷うことなく足を運んだ自分だが、普段は100g100円の豪州ビーフで歓喜しているような低所得者な人間なのだ。 クーリングオフ効きますかと思わず聞きそうになるが、この肉たちが胃袋に転がり込んだ後、クーリングオフなど何がどう転んでも不可能なことは自明の理である。 とにかく、今回はやると決めたのだ。うまい肉を食べると。 男に二言はない。すました顔でカードを提示する。 切られた牛肉はお兄さんがその場で竹の皮に包んでこしらえてくれた。 いや竹の皮っておにぎりか!と突っ込みたくなる自分をこらえる。 うん、きっと何か理由があるに違いない。雑菌の繁殖を抑えるとか肉の水分率を逃さないとかそういう類の効果だ。 わからないことには口を出すな、長いものには巻かれろ。大人になってから覚えたことだ。 そう、自分はもう大人なのだ。32歳になって17000円の牛肉をカードで買える大人になったのだ。 さも当然、というすました顔で成り行きを見つめる自分。 (緊張で額にはじんわりと汗をかいている) ええ、やっぱり牛肉を持ち運ぶには竹の皮ですよね、わかっていますよ。...

2021年:家庭菜園とか梅加工とか

日々の仕事や家庭のあれこれから逃れ、癒しを求めるかの如く作った野菜とか梅料理とかの記録 今年のプランター栽培はトマトとピーマンをチョイス。 通りすがりの西友で苗が安く売られていたので特に何も考えずノリで購入したものの、 育てているとやけにトマトのツルが長くなることに気付く。 そういえば西友の品名では「トマト」としか記載されていなかったので、 これは中玉とか大玉トマトの苗だったのだろう。 仕方なしに育てていると何とか実がなり「旦那!このプランターじゃこれが限界でっせ!」とちょっと遠回しに愚痴を言ってるかのような、 半中玉トマトくらいの大きさの実が5・6個なってくれた。 ありがとう、君は十分良い仕事をしてくれたよ。 トマトちゃん ピーマンは割とコンスタントに取れて、トータル20個くらいは取れただろうか。 肉詰めや炒め物にして美味しくいただいた。 ピーマンくん それから小さな鉢植えに植えたひまわり。 種から植えたので、うまく咲いてくれるか心配だったけれど、 芽が出て成長し、見事なミニひまわりが咲いてくれた。 ひまわりさん 梅は今年は近所のスーパーで購入。 梅酒と梅干を作成する。 梅酒はキンミヤ焼酎と黒糖という組み合わせ。 すっきりした焼酎なのに重たい黒糖というよくわからない組み合わせ。 何となくの、その時の気分でチョイス。 梅酒セット 梅干は今年は赤紫蘇を使って色付けもやってみた。 7月半ばに晴天が3日以上続いていたのに干し忘れ、 結局8月16日の週に土用干しをするという計画性のなさ。 来年はちゃんと7月に干したいと思う。 梅干…を作るために必要だったのは5kgのダンベル 遅ればせながらの土用干し

都内をぶらり

気付けば2021年が始まり、早くも1月が終わろうとしている。 1月最後の土曜日、一人リラックスできる時間をもらったので、 都内をぶらりとしてきた。